岩手山    10月18日                     
「北へ向かう急行が盛岡を出て間もなく、左側に、ポプラの並木の梢越しに見えてくる岩手山は、日本の汽車の窓から仰ぐ山の姿で、最も見事なものの一つだろう」 これは深田久弥の言葉である。この岩手山は本当に勇壮な堂々とした山だった。見る場所により山の形もずいぶん変わる。登山口もいくつかあるが、今回は焼走り登山口から登った。岩手山の北面を通るコースで結構雪も付いていてしかも朝のうちはそれが凍っていたため苦労したところもあった。

今回の1015日からの4日間の山行(岩木山、八甲田山、八幡平、岩手山)は終わったが、その一つ一つの山は堂々としていて人々の生活に身近な山として染み付き愛されているような気がした。

『ふるさとの山に向かひて 言ふことなし ふるさとの山はありがたきかな』  石川啄木 

八幡平温泉郷付近からの岩手山 焼走り口から登り始める まだ、紅葉もきれいだ
焼走り溶岩と岩手山 第二噴出口跡できれいな雲海が見えた 右に早池峰山がみえる
早池峰山(右)と姫神山が雲海に浮かんでいた 平笠不動避難小屋
鬼ケ城尾根とその奥の秋田駒ケ岳 中央奥に鳥海山が見え 西岩手火山体と御苗代湖
屏風尾根とその後には八幡平の山々が見える 南方向にかすかに鳥海山が見えていた!
やっと登った外輪山から岩手山頂(薬師岳)を見る 大勢の登山者が登っている 岩手山(薬師岳)頂上 可愛らしい山頂の標識である
外輪山の様子 南方向にある山はどこの山なんだろう? 火口壁を歩いている登山者 浅間の前掛山の様子に煮ている 奥の山はどこ?
山頂の標識の後に大きな八幡平の山が拡がっている 中央火口丘の妙高岳
平笠不動と外輪山の間の登山路 雪が凍っている 平笠不動より山頂を見る 午後になってもまだまだ雪が残っている
焼走り熔岩流(黒く見える部分) 「男らしい立派な岩手山とすっきりと優しい姿の姫神山の対照に私は見惚れた」と深田久弥が書いているその姫神山が目の前に見える 姫神山は岩手山、早池峰とともに北奥羽の三霊山として、、かつては山岳信仰の中心だったそうである
八幡平温泉郷付近より見た岩手山 東面とは違う形である