東北の雄 鳥海山 2236m)    2014年7月22日                      
                                                 
 鉾立(4:36)-展望台(4:43)-雪渓(5:29)-御浜小屋(6:30)-御田ケ原(6:54)-八丁坂(7:10)-七五三掛(7:27)-千蛇谷雪渓(7:56-8:18)-(9:11)大物忌神社(御室)(9:27)-(10:00)鳥海山(新山)頂上(10:14)-大物忌神社(10:46)ー千蛇谷雪渓(11:47-11:54)ー八丁坂(12:32)-(13:12)御浜小屋<昼食>(13:24)-鉾立(14:59)  

 東北の山は、学生時代に朝日・飯豊連峰を縦走したが、その後遠隔地のためなかなか登ることが出来なかった。今回は、前日に月山、翌日には、蔵王に登るという強硬なスケジュールの中での鳥海山登山であった。7月の中旬ではあったが、雪渓にはかなりの雪が残っており、朝方はその雪が硬くつるつるになっていて歩きづらい。鳥海湖周辺は、チングルマ、ヨツバシオガマ、ニッコウキスゲなどのお花畑となっていた。大物忌神社では、「チョウカイフスマ」という鳥海山固有な花にもお目にかかれた。心配した天気も午前中まではもってくれたが、雪がかなり沢山あるので、そこで水蒸気が冷やされガスを発生してしまっている。ガスで視界が悪くなったと思うと、急に晴れ間が広がり、山頂まできれいに見えるという不安定な天候であった。そんな中、千蛇谷の雪渓を登り、大物忌神社を目指した。雪渓には、大きな岩石が数多く転がっており、大変危険な状態であった。神社で10分トイレ休憩を取ったが、この間に天候が激変してしまった。強い風とガスに見舞われた。頂上までは、大きな岩がごろごろと転がっており、いかにも、噴火したそのままの姿ではないかと思うほど、ひどい状態であった。強い風と濃霧の中、石につけられたマークだけを頼りに進み、神社から30分かかって頂上に着いた。もちろん視界はなし。10分ほど天候の回復を待ったが、だめ。すぐ下山した。来た道を戻り、千蛇谷雪渓をとおり、御浜へと下った。途中、ニッコウキスゲや、ヨツバシオガマ、チングルマ、ハクサンイチゲなどの群落があり、鳥海山の花の素晴しさを改めて感じたものであった。月山もそうであったが、この時期の東北の山には、まだ多くの雪渓が残っていた。2500mにも満たない山であるが、北アルプスの3000m級の山のようである。これも、緯度が高いのも原因のひとつであろう。大変、素晴しい山旅であった。  今日はこれから車で鉾立から蔵王温泉に向かう。

※鳥海山の花はこちらをごらんください 

鳥海ブルーラインの太平山荘から見た日本海に沈む太陽 大平山荘から見る日本海(遊佐方面)
鉾立から見た鳥海山 山頂まできれいに見えた
象潟登山口 鉾立にはかなり大きな駐車場有
最初は整備された階段状の登山道 展望台
展望台から鳥海山と奈曽渓谷 歩き始めて40分ほどで雪が現れる
朝早いせいか雪が硬く、すべる!
日本海が眼下に広がっている
稲倉岳方面 御浜小屋に着く 6:30
一面のお花畑 鳥海湖付近より鳥海山がまだ遥か遠方に見える
鳥海湖周辺が一面のお花畑
まだ、天気は最高によく、快適な登山である
八丁坂
七五三掛付近 七五三掛付近より鳥海山を望む
笙ケ岳方面 七五三掛から千蛇谷雪渓へ降りる
外輪山コースを止め、千蛇谷コースを取る
千蛇谷雪渓を団体さんが下りてきた
この千蛇谷雪渓は、幅が広くガスっていると怖いだろうと思う
大きな石(岩塊)が転がっている 落石が怖い
途中、二股に分かれるが、ガスっていて間違って外輪山まで突き上げてしまった人もいた
外輪山の火口壁
外輪山 最後の雪渓
外輪山まで続く雪渓 大物忌神社への最後の登り
山頂方向を見る 大物忌神社に到着
大物忌神社 頂上小屋 外輪山 七高山方面
行者岳方面 山頂を目指す団体
急に天候が悪化 濃いガスと強風
   鳥海山(新山)山頂 2236m
新山(別名享和岳)は1801年の噴火で生じた溶岩ドーム
大きな岩石の塊が累々と重なり合って山をなしている  大変登り難い
ガスがひどく矢印だけが頼り!
ガスがひどく矢印だけが頼り!
大物忌神社に戻ってきたときは一面濃いガスで何も見えず
大きな岩塊がごろごろしていていつ落石があるかわからない
千蛇谷雪渓は前方が見えない状態であったが、張ってあるロープ伝いに降りてきた
千蛇谷雪渓もやっと終わり ホッとする やっと、外輪山分岐まで上がってきた
来た時は快適な道も、今は黙々と歩く 鳥海湖もガスの中
せっかくのお花畑もガスの中 御浜小屋から象潟口と吹浦口が分かれる
鉾立へは石畳が敷かれている 鉾立に向けて雪渓を乗り越えていく団体さん
もう、雪の上を歩くのはうんざりだ 7月の鳥海山には沢山の雪が残っている
展望台からの奈曽渓谷、白糸の滝 強風が吹きガスっていた山頂もやっと見えるようになった
強風が吹きガスっていた山頂もやっと見えるようになっ